縄文展行ってきた

国立博物館で開催中の縄文展

7月8日(日)に行ってきました。

後半だけ展示される土偶がありますので、

お目当ての土偶がある方は事前にチェックなさってくださいね。

 

 

特別展「縄文―1万年の美の鼓動

http://jomon-kodo.jp

 

開催直後の日曜午後、並ばずに入れました。

中はそこそこ混んでました。

小学生中学年〜高学年くらいのお子さんも多かったです。

雰囲気も普通に感想言い合える雰囲気でしたので、

興味のあるお子さんは夏休みの自由研究にも良いかもしれませんね。

 

中身については、SPUR.JPに掲載されている

辛酸なめ子さんのレビューが秀逸です。

 

右脳を刺激しまくる「縄文アート」#33 #縄文展 https://spur.hpplus.jp/culture/namekoshinsan/201807/05/IkhgCCM/

 

かなり感覚的でスピリチュアル感もあるので好みは分かれると思いますが、

しかしアートとして見るにはこの感覚的な感じがよくフィットします。。

私はこれを読まなかったら「このセンスなんだろう」で終わっていたかもしれません。

いや分からないのたくさんあったけどね。

 

もちろん考古学的な解説もあります。

個人的には、同時代の世界各地の土器との比較が面白かったです。

エジプトやらメソポタミアやら、

四大文明は既に実用的なシンプル系土器の

大量生産が成されていたのだとか。

数は少ないですが実物も置いてあります。

あとはバルカン辺りだったか、青銅の使用は始まっていたけど

土器は意外と手作り感満載だったり。

日本はド派手で実用性が今一そうな装飾性に飛んだ

火焔型土器など作ってた訳ですが、

ガラパゴス化って古代からあったんじゃないかと思ってしまいます。

 

土偶も、顔だけ仮面みたいになってるハート型土偶とかたくさんあった…。

岡本太郎国立博物館土偶だか土器だかに感銘を受けたそうなんですが、

(そういう展示もあります)

太陽の塔の頭の仮面とか、お腹の辺りになぜかまた顔があるのとか、

完全に一致!みたいな土偶やら壺やらありました。

 

何を思って縄文時代の人があんなの作ったのか知るよしもありませんが、

原始的な勢いや元気を補充したい方にオススメです。

 

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ミラクル エッシャー展行ってみた

ミラクル エッシャー展@上野の森美術館を観てきました。

2018年6月6日~2018年7月29日 開催です。

 

友人に誘われていったのですが、

エッシャーって錯視の人やろ? 見てて気持ち悪くなるねん。。」

と内心乗り気でなかったのですが

エッシャー普通に絵がうまかったです。

版画なのに色彩豊かに感じるし、色々な種類の技法に長けていたそうです。

 

以下、箇条書きで所感。

〇とても大切なことだけど、ザ・錯視な絵は意外と少ない。

〇日曜13時に上野駅で待ち合わせをし、コンビニに寄って列に並んだら

 入場まで40分待ち。

 チケット購入も列ができていたので事前購入を推奨。

〇全体的に展示数が多いので集中力・体力管理は必須。

〇入って最初のブースで最前列鑑賞のための列ができていた。

 私は列に並んだが、版画にしては大きめの絵なので、

 詳細に見たいのでなければ、列をスルーして後ろから見てもいいかもしれない。

〇「1.エッシャーと『科学』」部屋は謎の複雑な多面体など多数で面白いが、

  図形苦手な自分がよく見すぎると非常に疲れる。

〇「2.エッシャーと『聖書』」部屋では足のついた蛇の絵を見ることができる。

 聖書ではイブとアダムにリンゴを食べさせた後、呪われて足がなくなったことに

 なっているのです。意外とレアなのでおすすめ。

〇「3.エッシャーと『風景』」部屋、普通にきれいな風景画。

〇「Epilogue. 循環する世界」は目玉作品「メタモルフォーゼⅡ」のみが

  展示されているが、圧巻。すばらしいけど疲れ切っていて全く理解できなかった。

〇おみやげグッズは、オリジナル物が充実していてお洒落。

 タイル状で永遠につなげられるガチャピンとムックのタイルとか、

 永遠につながるマスキングテープとか。。

 一方、展示の数に対して絵葉書の品ぞろえは今一な印象。

 

エッシャー=錯視のイメージが強いと思いますが、

風景画など錯視以外の作品にも触れることができ視野が広がります。

今回の展示品はイスラエル博物館所蔵なのですが、

なかなかイスラエルいけないよね。

ということで、興味のある方はこの機会を逃さずぜひ上野へ。

 

 

 

 

静岡市を観に行った@しずおか定期観光

4/29-30に静岡市慣行に行きました。

今回は30日のお話、しずおか定期観光バスの「静岡満喫コース」のお話です。

 

この定期観光バスは「静鉄バス」さんが運営しています。

1日5,800円で昼食、鰹節のおみやげつき。

空席があれば当日申し込みも受け付けているようですが

今回は電話で事前申し込みをしました。

保険の都合で、参加者全員の電話、住所、誕生日を聞かれますので

グループの代表で電話する方はお気をつけください。

それと、公開されている電話番号は土日は営業しないようなので、

事前に当日緊急連絡先をきいておくのもいいかもしれません。

 

さて、行った場所について簡単にコメントします。

久能山東照宮

ロープウェイ乗り場にバスをつけてくれ、ロープウェイで境内に入ります。

久能山東照宮は山の下から階段で上るルートもありますが階段にはほとんどいけません。

ロープウェイを行ったところで解散ですが、最集合は各自でロープウェイに乗り

バス乗り場に戻る必要があります。

観光時間は正味40分くらい。

久能山東照宮博物館のチケットももらえるのですが、奥の御廟を見て、逆さ葵(※)を探していたら博物館には全く入れませんでした。

建物の規模は小さいですが、本堂は国宝とのこと、コンパクトに豪華絢爛です。

結婚式を挙げている方がいて良いオーラをいただけた気がします。

 

※逆さ葵とは、建物を不完全に造ることで、「完全なものはいずれ崩れる」という法則に対抗する手段です。

日光東照宮だと柱が逆になっていますが、久能山東照宮は葵の御紋がひっそりと上下逆につけられているのです。

このあたりはバスガイドさんが教えてくれますが。

 

日本平お茶会館

ウェルカムドリンクでお茶をいただけます。

別料金でお茶つみ体験をしないとひたすら暇ですが、お茶つみ体験をしない人も茶畑のある裏庭に特別に入れてくれました。

こちらで実家のお土産に川根茶の新茶を買ったのですが、駅前のお土産屋にはなさそうでしたので、やはりお茶の専門店なのかもしれません。

川根茶の新茶2,500円、良いお値段ですが、買ったらもう一杯お茶をサービスしながらお茶の煎れ方など教えてくださいました。

それと300円くらいのお茶飴が素朴ですが味が濃くておいしかったです。

 

■由比宿散策

こちらで昼食後、各自で散策となります。

昼食会場は修学旅行のような並びでしたが、桜エビの漬け丼をおいしくいただきました。

散策は、エリア的に広くはないので、別料金で広重美術館に入館してのんびり過ごしました。

 

■清見寺

家康が子どものころ、人質となっていた時に住まわされていたという由緒正しく伝統あるお寺です。

こちらはお寺側のボランティアガイドさんが説明をして回ってくださいます。

建物やお庭も美しく見ごたえがありますが、ガイドさんの清見寺への愛溢れる説明を伺うとその良さもひとしおです。

お庭に滝があるのですが、水流が少ないと言って我々のために水流を増やすようお寺に頼んでくださったり、お寺の堅そうな印象とは裏腹に楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

ガイドさんはベテランさんで、観光名所の話から車窓風景の説明、地元のおみやげの話まで、バス移動中はほとんど話し続けてくれます。

個人的には久能山東照宮と清見寺が二大メインという感じでしたが

この4か所を路線バスや電車で1日で周るのはなかなか大変ですし

1日回ってガイド・昼食付・おみやげつきで5,800円はコスパよく感じました。

車を出せない方は観光の手段の一つとして検討しても良いと思いますよ。

 

静岡市を観に行った@芹沢銈介美術館

4月29日~30日に、静岡の観光に行きました。

登呂遺跡公園の敷地内(だと思います)の

静岡市立芹沢銈介美術館に行きました。

 

実は当日現地に行くまで芹沢銈介って知らなかったのですが。。

美術館に入った理由も

「登呂遺跡博物館との共通チケット570円と手ごろ」

「登呂遺跡博物館だけ見て静岡駅に帰っても時間的に微妙」

みたいな感じです。

が、人間国宝で有名な方だったのですね。

後日、芹沢銈介を知っているかと母に聞いたら当然のように

人間国宝でしょ?」と返されました。

 

美術館内は芹沢銈介のデザインした染め物だとか

グリーティングカードだとか、民芸の蒐集品だとかが展示されています。

芹沢銈介一色です。

絵柄自体は日本の工芸品やデザインされた漢字・平仮名なんかが多く

和風なはずなのですが、今みても全く時代を感じず斬新さすらある。

最近の女子旅雑誌風にいえば和モダンなのかもしれませんが

和モダン」という言葉ではちょっと表しきれない、一種の迫力がありました。

琉球紅型というものも初めて知ったのですが、中間色がとてもきれいですね。

 

15時半頃から閉館16時半近くまで入館していましたが、

私を含めて3グループほどが観覧していました。

もちろん大人ばかりで、感想など話しながら落ち着いて楽しめました。

実際の観覧時間は正味45分くらいだと思いますが、

もう少しゆっくり見たかったくらいです。

 

最後に小さめのスーベニアショップがあります。

おすすめは絵葉書、記憶がちょっと曖昧ですが1枚50円からあったと思います。

普通は1枚100円からですから、

嬉しくてセット売りの葉書だけでなく単品2枚も買ってしまいました。

風呂敷やランチョンマット、手ぬぐいなど布製品も充実していましたよ。

 

静岡駅への帰りは、登呂遺跡公園の目の前のバス停「登呂遺跡」から

バスに乗りました。

たまたま16時40分くらいのバスにちょうど乗れましたが

土日の日中は1時間に3本くらいのようです。

屋根や待合室もない(入れたのかわからない無料の資料室はありましたが)ので

登呂遺跡公園に着いたら帰りのバスの時間もきちんと見ておくほうが良さそうです。

静岡市を観に行った@登呂遺跡公園

4月29日から30日にかけて静岡市観光に行ってきました。

29日の予定は登呂遺跡の見物と駿府城の散歩。

駿府城の屋内展示物などの見学は16時半で終了してしまうので

散歩メインで予定を立てておりました。

 

12時半頃品川出発のこだまに乗り、14時前に静岡につきました。

そこからはスマホにかじりついて登呂遺跡公園へ。

静岡市立登呂博物館の公式HP(以下HP)に、アクセス等よく載っています。

 

車は出せないので、HPの案内に従って静岡駅南口の22番線バス乗り場から

路線バスに乗り込みます。

SuicaPasmoが使用できるので小銭の準備が不要で楽々でした。

 

「登呂遺跡」行きでないバスが来たのでバス停「登呂遺跡入口」で降ります。

「登呂遺跡」行だと公園の目の前まで行ってくれますが、

そうでないバスは「登呂遺跡入口」というバス停で降りる必要があります。

 

バス停「登呂遺跡入口」から歩いていくと、

じきに足元にこんな石碑が見つかります。

この奥にずっと公園が広がってます。

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石碑のとなりの空間はこんな感じ。

バス停「登呂遺跡」の待ち合わせ広場みたいになってます。

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公園内は、教科書で見た通りの竪穴式住居や高床倉庫などの復元物や、

住居の跡、田んぼの跡(?)が広がっています…

ずいぶん大きい広場というところでしょうか。

竪穴式住居には入ることができて、一つ一つの住居で微妙に中の設備が違います。

囲炉裏のような復元物があったり、備え付けの棚のような設備があったり…

小物は置いておらず、がらんどうではありますが細工が細かいなと感心しました。

 

それだけ見てもあれなので、勉強しようということで

公園内の登呂遺跡博物館にも入ることにし、ついでに芹沢銈介美術館に入るべく

2施設の共通券買ってみました。大人一人570円。

※入館料は特別展など展示物の状況により金額が変わるようです。

 

実は登呂遺跡博物館、1階は無料で入れます。

「弥生体験展示室」と銘打たれ、本物の出土品はありませんが

触っていい大量のレプリカや小さめに復元された神殿があります。

小学生くらいの子が神殿に登ってみたりその辺の展示物を触って遊んでいました。

遊びのうちに何となく弥生時代に触れることのできる展示、素晴らしい。

私も博物館の方に「触って大丈夫ですよ」と声をかけられてしまい、

琴の模型をピンピン鳴らして遊んでおりました。

 

入館料の必要な展示は2階で、こちらはまじめといいますが、

発掘物などの展示があり静か見たほうが良さそうなエリアです。

静岡市の地形の成り立ちから登呂遺跡の稲作や歴史なんかについて展示されていますが

棚を引き出して展示品を見ることができたり、

出土した大きな一本柱がドカンと展示されていて大きさを実感できたり、

一つ一つ展示の仕方に工夫されているようで、楽しみながら見ることができました。

 

入館料も高くありませんし、登呂遺跡にお立ち寄りの際はぜひ博物館にも

立ち寄ってみてくださいね。

ただまあ出土品自体の見た目は地味といえば地味…

もちろん学術的には貴重で重要に違いないのですが

土器や木の道具やらだとかが多いので

間違ってもツタンカーメンの黄金の仮面とかを見に行くつもりで行ってはいけません 笑

ただ木の鍬の形が現代とほとんど変わってないのは驚きましたよ!

 

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