ビジホから善光寺お朝事参詣。

長野1泊2日の旅行でビジホから善光寺お朝事に

1人で参詣してきました。

門前の宿坊からだとツアー的に連れて行ってもらえるようです。

 

私が泊まったのはホテルJALシティ長野さん。

公式で善光寺まで徒歩20分という案内です。

お朝事は日の出の時刻により開始時間が変わり、

私が行った2018年9月2日は朝の5時41分開始…

徒歩でもお朝事前のお数珠頂戴に間に合うよう、

ホテルを5時に出発しました。

 

お数珠頂戴は、お朝事前後にご貫主様と上人様に

お数珠で頭をなでていただける行事です。

前がご貫主様、後が上人様です。

 

さて5時半前には本堂前に着いたと思いますが、

宿坊から来たらしく仁王像の説明を受けている一団や

個人のお客さんで、静けさを残しながらも結構人がいます。

f:id:orangekiyomi:20180904135330j:image

本堂の中やお守りの授与所は既に開店。

f:id:orangekiyomi:20180904195137j:image

御朱印もいただけますし、本堂外陣にお参りしている人もいました。

 

私は前日に一度きていたので、写真を撮ったり休憩所で休んだりしていました。

お数珠頂戴が近づくと宿坊組がざっと並び始めるので、

それに倣って個人客も並びます。

警備員さんからも指示がありますし

お朝事おじさん的な地元の方も、「跪いて合掌するんだ」なんて

周りに声をかけていましたので、

まず分からないことはないかと思います。

 

貫主様からずしっとお数珠頂戴を授かったところで、

本堂へと向かいます。

外陣(お賽銭箱の前)からも参詣できますが、

畳に座って落ち着いて参詣したければ内陣拝観券が必要です。

本堂の中の自販機で買えます。

私は前日に一度拝観していたので拝観券は購入済みでしたが、

お数珠頂戴の後に買っても間に合いそうでした。

★内陣拝観券は検印後、2日間有効です。

戒壇めぐりをする方、翌日にお朝事に参詣する場合は

内陣拝観券も忘れずに持って行きましょう。

 

内陣では、宿坊組は宿坊の方の指示で並んで座るので、

個人客も何となくそれに倣って座ります。

最初の30分が天台宗の法要とご祈願、

後の30分が浄土宗の法要となります。

お坊さんは途中で入れ替えです。

お経など分からないなりに、浄土宗の方が明らかに

南無阿弥陀仏…釈迦如来…極楽」などのワードが聞こえて

いかにも信じると良さそうな感じで、

成立当初に流行ったのもよく分かるなと思いました。

天台宗の方が成立時期は古い訳ですが、

こちらは神秘的で荘厳に感じました。

 

法要の途中でサッと奥の龍の幕が上がり、

ご本尊の入った厨子(というのかわかりませんが)が見えるのは必見ですね。

それぞれの法要の最後にはご貫主様、上人様が参詣客の方を向いて

南無阿弥陀仏」と斉唱するイベントがあるので、

何となく宿坊組に倣って合掌して南無阿弥陀仏と言うふりをしてみました。

 

後半の法要が終わったら、また宿坊組にくっついて

内陣を後にし、お数珠頂戴待機をします。

法要前と逆の位置に並びますが、まぁ周りに合わされば大丈夫。

上人様のお数珠頂戴は、おでこにお数珠を触れさせるような、ソフトなタッチでした。

 

お数珠頂戴が終わっても7時前。

ホテルに戻りがてら、人が少ない間に写真など撮っていたら

大本願(上人様のお寺)の職員の方に「遠くから来たんですか」などと

声をかけていただいたのも嬉しく、充実したお参りとなりました。

 

お朝事については以上で余談となりますが、

参道から入れる大本願はお勧めです。

(因みにご貫主様のいらっしゃる大勧進善光寺境内からも入れます。)

入ってすぐのお庭は小さめですが、建物や樹木がきれいに

配置されていて、とても居やすい心安らぐ空間になっています。

私が行った時、本堂は法要中で仏様は拝めませんでしたか

文殊菩薩をおまつりしているお堂では文殊菩薩の小さなお札をいただけたり

にぎり地蔵という小さなお地蔵さんを頒布していたり

全体的に心配りのある優しい印象を受けました。

御朱印所の方や授与所の方も穏やかな笑顔で対応してくださいました。

参道で「にぎり地蔵」の幟が立っているのが大本願です。

お時間があればぜひお立ち寄りください。

f:id:orangekiyomi:20180904203658j:image

↑にぎり地蔵の像。このミニチュア版が頒布されています。

f:id:orangekiyomi:20180904203745j:image

大本願前のお地蔵さん。優しい笑顔です。